He had it coming
He had it coming
He only had himself to blame
If you’d have been there
If you’d have seen it
I betcha you would have done the same!
自業自得!
自分がまいた種
あいつに天罰が下っただけ
あなたがあたしの立場なら
きっと同じことをする
あいつがそれを招いたのさ
あいつがそれをもたらしたのさ
あいつがただ持っていたのは
責められるべき自分だったのさ
あんたがあの場にいたなら
あんたがそれを見たなら
きっとあんたも同じことをしたはず
LIZ:
You know how people have these little habits that get you down? Like Bernie. Bernie liked to chew gum. No, not chew. Pop. So I come home this one day and I am really irritated, and I’m looking for a little bit of sympathy and there’s Bernie layin’ on the couch, drinkin’ a beer and chewin’. No, not chewin’. Poppin’! So I said to him, I said, “You pop that gum one more time…” And he did. So I took the shotgun off the wall and I fired two warning shots…into his head.
リズ:
いるでしょう?ヤな癖持った奴
バーニーにはガムを噛む癖があった
ガムをふくらませてパチン!
その日はイヤなことばっかでイライラして帰宅した
バーニーはソファーに寝っ転がってビール
そしてガムをふくらませてパチン!
今度またやったらとあたしが言った時パチン!
あたしはショットガンを取って警告の2発をかました あいつのど頭にね!(歌詞カードより)
いかに人々がうんざりさせるような小さな癖を持ってるかって、分かるわね。
バーニーみたいにね。バーニーはガムを噛むのが好きだった。いえ、噛むのじゃなくて、パチンとはじけさすこと。
この日帰ってきたときは、本当にイライラしていた。だから、ちょっとでもいいから思いやりが欲しかったの。でもバーニーは長いすに寝そべって、ビール飲んで、そしてもぐもぐ。いえ、もぐもぐじゃなくて、パチンとはじかせた。だから、彼に言ったの。言ってやったわ、「あんたもう一度パチンとやったら…」って。そしたらやつはやったの。だから、あたしは壁からショットガンを取って、警告の2発を撃ったの、あいつの頭の中に。
He had it coming
He had it coming
He only had himself to blame
If you’d have been there
If you’d have seen it
I betcha you would have done the same!
ANNE:
I met Ezekial Young from Salt Lake City about two years ago and he told me he was single and we hit it off right way. So, we started living together. He’d go to work. He’d come home. I’d fix him a drink. We’d have dinner. And then I found out. Single he told me? Single, my ass. Not only was he married…oh, no, he had six wives. One of those Mormons, you know. So that night, when he came home from work, I fixed him his drink, as usual. You know, some guys just can’t hold their arsenic.
アニー:
エゼキエルと知り合ったのは2年前
独身だと言う彼とたちまち意気投合
一緒に暮らし始めて彼は仕事へあたしは家で模範的な主婦
でもやがてバレた
独身だなんて真っ赤な嘘!
それも1人じゃなく妻が6人いたの
モルモン教でね
その夜戻って来た彼にいつものようにカクテル
ミックスしたヒ素が合わなかったみたい(歌詞カードより)
ソルトレイクシティからやって来たエゼキエル・ヤングに会ったのは2年前
彼は自分がシングルと言った そして私たちはたちまち意気投合
私たちは一緒に暮らし始めた 彼は仕事に行く
彼が家に帰ってきたら 私は彼に飲み物を用意する 私たちは夕食を食べる
そして私は分かったの 独身と彼は言ったっけ? 独身、とんでもない
結婚していたどころか、6人の妻がいた モルモン教だったのよ
それであの夜、彼が仕事から帰ってきたとき、あたしはいつものように飲み物を用意した
わかるでしょ、男の中にはヒ素に耐えられないやつがいるのよ
He had it coming
He had it coming
He took a flower in its prime
And then he used it
And he abused it
It was a murder but not a crime
自業自得よ!
自分がまいた種
美しい花を手折って
足で踏みにじり
花は泥まみれ
人は殺したけど犯罪じゃない(歌詞カードより)
あいつがそれを招いたのさ
あいつがそれをもたらしたのさ
彼は最も美しい時期の花を奪い取る
それから彼は悪用する
そして彼は傷つける
あれは人殺しだったけど、罪じゃないわ
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「cell」には「修道院の独居房」の意があり、「隠す」が原義と辞書にありました。ここでは刑務所の「独房」を表しますが、元々そんな意味があったんですね。
この曲で耳に残るところと言えば、
「ヒ、ハディ、カミン」
つまり、
「He had it coming」
ですね。私の感覚ですけども、英語って、簡単な単語で表現されるほど”難しい”って感じです。”さあ、調べるぞ”って思って、見るとすべて知ってる単語ばかりだったりしますが、さっぱり意味わからないんです。これもそんな感じのタイプです。聞いたことのない単語が出てきて、辞書引くとちゃんとした意味が分かったりして、そうかそうかとなれば、結構楽なんですよね。
今回は使役動詞の「have」に着目です。
「S + have + O + doing」の形で、「〈人が〉〈物〉を〜させる」という意味になります。ここでは、
「彼が、itを、来させた」
となります。「it」は、この歌が自分の犯した殺人は無実だと訴える歌ですから、「彼がやがて殺されるに値する罪(となる行為)」を示していると考えられます。
「He only had himself」で「彼はただ自分自身を持っていただけ」。その「自分自身」とは「to blame」で「とがめるべき」ものとなります。「to blame」は名詞「himself」を修飾している「形容詞的不定詞」です。この場合「himself」は「blame」の意味上の目的語と考えられます。従って、「He only had himself + he must blame himself」で「He only had himself whom he must blame 」と同等であると考えます。
「If you’d have been there」は「If you would have been there」で、「もし、あなたがあの場のいたなら」となります。
同様に、「If you’d have seen it」は、「もし、あなたがそれを見たなら」。
「I betcha」は「And All That Jazz」で紹介したように、「betcha」は「bet you」で、「~であることに賭ける、であることを請合う」と考えます。その後は、「あなたは同じことをしたでしょう!」となります。
歌詞カードの内容はこれらの意味を良く伝えています。
「get+O+down」で「うんざりさせる」。
「hit it off」で「意気投合」する。
「prime」は「最高の状態、全盛期」の意。「abuse」は「傷つける、虐待する」。「crime」は「罪、犯罪」。